昨年私が読んだ本が映画化されて、テレビでも宣伝されるようになりました。

後妻業とは、簡単に言えば、配偶者と亡くした方の後妻となり、夫が元気な間に公正証書遺言を巻いて、相続が始まれば財産をもらう・・というものです。

長年仕事で相続をやっておりますと、後妻の公正証書遺言を作成する相談や、相続が発生して、前妻のお子様から後妻が財産を持って行く・・・という相談を何度も受けた事があります。

映画にある犯罪的な後妻は、もちろん、大きな問題ですが、そもそも、プロは、子供の居ない夫婦で発生した方の後妻を狙いますし、生涯独身の男性を狙います。

そもそも、高齢の独身男性の妻になるのは後妻ではありません。実は、在留関係の業務で、外国籍の方が結婚する事例を何度も見ました。こちらは、数年後、帰化申請も出来ますので、財産だけでなく、国籍を得る事も出来るからです。もちろん、これが問題となる事はありません。

子供が居ない夫婦の場合の後妻も、遺言書があれば、遺留分もなく、全て後妻の財産となりますが、あまり問題にはなりません。訴える人は、亡くなった夫の兄弟・・高齢なので多くの場合は甥や姪となりますが、そもそも、財産の存在を知らない事が多いように思います。

後妻業が、「言葉」として認知された現在、「パートナー」として「結婚」を避け、一緒に暮らす方が増えました。しかしながら、中には「籍を入れたい」と思う方もいます。しかしながら、子供たちの反対にあって、籍を入れないケースもあるようです。

個人的に少し悲しいと思うのは、後妻となった後、夫が亡くなった場合、葬儀など、後妻の行いますし、その後のお墓の管理など行う事となります。ところが、パートナーの場合、相手の親族から全く無視されお墓参りも出来ない・・・そんな話もあります。後妻業は大きな問題ですが、その問題が高齢者の幸福を縛るものとなれば、それは罪ではないでしょうか。とはいえ、子供にとっては、先祖伝来の財産が・・・と心配な問題であり、相談を受ける立場としては、結構、辛いところです。