コラム(相続手続)

コラム 1(相続手続と民法)

相続は、死亡によって開始しますが、法律は亡くなった時点のものが適用される事となりますのでそれに応じて手続も異なってきます。

相続法は、明治時代からこれまで何度も改正されているため、「何時」亡くなったかによって、適用される法律が違ってきます。

現在発生している相続については、気にする必要は、ほとんど無いと思いますが、それでも・・

先代、或いは先々代の名義のままの不動産や、道路、そして墓地など相続手続をしないままに、現在まで引き継いでいる財産は、珍しくありません。

このような場合、先代や先々代の相続については、その亡くなった時点の、つまりは相続開始日によって適用される法律が違ってきますので注意が必要です。

ちなみに昭和56年1月1日以降に相続が開始された場合は、現在の民法が適用されます。

昭和23年1月1日から昭和55年12月31日までの間に相続が開始した場合は、現在の民法と優先順位は同じですが、相続分が異なります。

余談ながら、昭和37年7月1日に一部改正もありますので、注意が必要です。

相続手続はそれだけでも十分、面倒ですが、未分割の財産などがある場合は、適用される法律ではどうなっているか?など、調べる事が多く、心配な方は、特に、個人で手続を行う場合は、事前に専門家に相談される事をお勧めします。

※ 手続の詳細や事務所のサポートについては、相続手続をご覧ください。

コラム 2(手続と遺言書)

相続手続を受託して業務を始める前に一番気にする事は、遺言書の存在です。

この場合、「遺言書がありますので、これに従ってやってください・・」と言われても神経を使います。

解りやすい例を二つあげますと
1 相続手続が終わってから遺言書が出てきた場合
2 遺言書が2つ以上あって、その内容が異なる場合

1の場合は、手続は終わったから、遺言書出てきたけど、面倒だから、このままでいいよ・・・と言ってくれれば問題ありませんが、そんな事はあり得ません。遺言書に従った手続きで多く財産を貰える人にとっては、絶対に譲れない所です。

現金であれば、修正も簡単(もちろん、それまでの使い込んでいなければの話)ですが、不動産などは名義の修正を行う必要もあり、二度手間となってしまいます。

分配のやり直しで振込等々の依頼を行っても、予定通りの振込が出来なかったりと、全て完了するまで時間がかかってしまいます。

2においては、場合によっては争いになる事もあります。そもそも、遺言書が二つ出てくる背景にはいろいろ考えられますが、自分で作る自筆証書遺言の場合は、普通なら、過去作ったものは廃棄しますし、保管する際も一緒に保管する事が多く、その場合は、最新のものを利用すれば済む話です。

複数の遺言書の場合、複数の場所に保管されていたわけですから、なんとなく、合点がいかない話(なにか訳がある?)とも言えます。

もちろん、理屈では、一番最後に作った遺言書が有効となりますから、それに従う事になりますが、後になるほど、例えば、痴呆症などの問題提起がされる場合もあります。

うがった見方をすれば、痴呆症の影響で過去作った遺言書の事を忘れた・・とか、そうであれば、親戚の人に書かされた?なんて事も思ったりするかもしれません。

5年前に公正証書遺言を作成して、それに従って、相続手続を行い、業務完了!といった時に、自筆証書遺言が出てきました・・となれば、当然に後に作った遺言書のほうが有効とはいえ、釈然としない・・けれど、相続手続のやり直しとなります。

そのため相続手続の際に、というよりも前提条件として、先ずは遺言書の有無の確認を行います。無い事を確認してから、又は、もしあれば、それが有効でかつ、最新かを確認してから手続を開始する事になります。

そして、それでも問題となる場合があります。相続人が遺言書の存在を知らない場合です。知らないので確認出来ないのです。

例えば、公正証書遺言を作成し、財産を寄付する内容とし、執行人を定めた場合です。この事実を相続人が知っていればいのですが、知らない場合、極端に言えば、相続人が知る事無しに、財産を寄付される事となり、それはそれで本人の意思とも言えるのですが、相続手続のご依頼を受け、謄本を調べると、名義は全て変更され、寄付先に代わっていた事もあります。

この場合は、遺留分の請求が可能かどうかを考える必要もありますし、その後の手続も結構、面倒が事が多く発生しがちです。

実は・・全て、事務所で実際に起こった案件です。詳しい事は記せませんが、相続手続は手続開始前の前提条件を正確につかむ事がどれだけ大変か、いい勉強をさせて戴きました。

相続手続は、預貯金の解約や不動産の名義変更などが必要ですが、事務所では八王子周辺の地域である町田市や相模原市で多くの実績があります。

相続の関係で地元の専門家では個人情報が心配な方や、週末でも書類手続を行っている事務所をお探しの方は、ご利用戴ければ幸甚です。

※ 手続の詳細や事務所のサポートについては、相続手続をご覧ください。

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