相続放棄のコラム。

コラム(相続放棄):放棄の落とし穴

相続が始まって、数ヶ月たって、弁護士から手紙(内容証明書)が届きます。

亡くなった父に借金が30万円あって、それを払って欲しい・・というもの。

父にはこれといった財産もなく、遺産分割する必要もなかったのですが、借金があった事を亡くなってから知って、相続人は驚きます。

相続人は3名なので1人10万円払えば、問題ないからいいかな・??

でも本当に払って・・大丈夫でしょうか?

・・・問題だと思います

放棄するには、戸籍を揃えたり、書類を作成して家庭裁判所へ申述したり、面倒です。弁護士の言う通り、お金を銀行から振り込めば終わり・・というのは、とても簡単に思えます。

事務所では、このような場合、「放棄」を強く勧めます。

その理由は・・・

もしかすると、もっと多くの借金がある可能性もあります。弁護士は作戦として、先ずは払いやすい金額を出し、これを確認した後に、更に・・・と言ってくるかもしれません。

以前、弁護士からの書面で50万円程の請求に対し、9名の弁護士の押印ある書類をお客様から見せていただいた事があります。

先々、様々な問題となっても柔軟に対応できるようにしたものと思いますが、9名の押印では書面の3分の2が押印部分。残りの3分の1が文章という、お客様も驚いている様子でした。

ただし、弁護士に依頼した債権者は50万円を取り返すために、ここまでやる・・とは思えないのです・・・・

依頼した時点で採算われじゃないか・・とか

或いは、何か別の意味の執念があるのか・・とか

もちろん、請求については他の弁護士からも来るかもしれません。

また、お金を借りる人の場合、複数から借りている場合が多くあります。いわゆるサラ金が同じビルに同居(サラ金ビル)しているようなものです。

そもそも、30万円払うなら、3人同時に相続放棄の手続をしたほうが費用的には絶対に得です。そして、何より、その後の問題から一切、解放されます。

相続が始まって借金があった場合、面倒だから・・借りたお金だから・・と払う前に、放棄する選択を思い出して下さい。

本来、借りた金を返さなければ経済は回りません。しかし、自分が知らないところで発生した借金に対し、責任を負う事は、借金を負った人の生活を制限する事にもなり、特別に許されている制度だと思います。当然の権利として活用すべき法律だと思います。

ご自身で放棄手続を行う場合、「放棄の手続について」から必要な書式と記載例がダウンロード出来ますのでご利用ください。

ページの先頭へ