初めての相続手続き

なにをしていいのか・・わからない

「初めての事なので、なにをしていいか分かりません。」

誰もが「初めて」の事には戸惑うものです。

私も相続業務を始めた頃は、同じように感じていました。

書店に並ぶ本を見ても、どれを選べば良いのか分からず、何冊か購入して読んでも具体的な手法には辿り着けないことが多いのです。専門書が必要だと思ったのですが、実際に求めているのは法律の解釈ではなく、具体的な方法論なのです。

もちろん、検索して見つけたサイトでも、実際のところは分かりづらいのが「普通」ではないでしょうか。

恥ずかしながら、私も仕事を始めた当初、サイトを参考にして遺産分割協議書を作成しましたが、今思えばひどい出来でした。その後気づいたのですが、そうしたサイトは、業務経験のない方の勉強の場でもあるのです。

相続業務を始めて3年ほど実務で学び、なんとか理解できるようになりましたが、セミナーや相談会で困ることも少なくなりました。

しかし振り返ってみると、「その程度」しか理解していなかったことに気づきます。18年が経った今でも学び続けています。

相続手続きは同じでも、一人一人の事情は異なりますので、外見が同じでも微細な違いを経験から学ぶことが多くあります。

最初にとりかかる事

実務家へ依頼する

ここでPRをするつもりはありませんが、一番手っ取り早い方法は「実務家」への依頼です。確かに費用はかかりますが、その分楽になります。

重要なのは「実務家」に相談することです。「専門家」ではありませんが、依頼先の選定に困る場合は、まず「費用」と「具体的な手続きの流れ」を聞いてみてください。

その場で迅速に回答できれば問題ありません。「相続は難しいのでご依頼いただいてからお話しします」というのは疑問が残ります。訴訟でない限り、結局は手続きです。それなりの実務経験があれば、ある程度の回答は可能なはずです。

自分で対処する・・ここからが本題です

自分で対処する際は、次の二点に分けて考えます。

一つは「お金を払う事」、もう一つは「相続財産の処理」です。

なお、借金に関しては別のFAQで説明しますので、ここでは借金の問題がない前提で進めます。

「お金を払う事」については、急ぐ必要はありません。請求や名義変更などは、その場で対応できます。このような場合は「知らなかった」と言っても通じることが多いです。

「お金をもらう事」については、厳密には市役所対応とそれ以外に分けることができます。

市役所での対応は、相談することで解決できることが多く、年金手続きも言われた通りに進めれば問題ありません。職員の方も経験豊富なので、安心して任せられます。

市役所以外の対応としては、不動産や金融機関があります。

ここで多くの方が戸惑うことになります。基本的には不動産は法務局、金融機関は○○銀行や○○証券が窓口です。

銀行での相談に際しては、最近では事前予約が必要な場合もあります(例えば、三井住友銀行やみずほ銀行など)。また、銀行から相続手続きとして不動産の名義変更や解約を手伝いますと勧誘されることも多くなっています。利用する方も多いですが、財産に応じた費用が発生するため、100万円程度の支払いを覚悟しておく必要があります。財産を承継した方に対しては、後から投資信託などの営業担当が訪れるケースも多いです。

手続きの基本はシンプルです。法務局や銀行で必要な書類を取得し、申請関連の書類と添付書類を集めます。

共通の添付書類は「戸籍謄本」と「印鑑証明書」で、いずれも「1セット」あれば十分です。法務局でも銀行でも、返却を希望すれば返してくれます。

PRとなって恐縮ですが、事務所へは1回で起こしいただくだけで不動産の名義変更、預貯金解約は完了します

相続手続きのために何度も、依頼先の銀行や事務所へ通った・・という話を耳にしたことはありませんか?

こちらでは、「1回」事務所でご相談いただければ十分です。お越しいただくのがご面倒な方は、メールとお電話だけで(対面相談なしに)、安心して依頼ができます。もちろん、費用もその場で確定します。

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